かかとがぺったんこの靴は、疲れにくい?
「かかとの高い靴を履いていたら、脚が痛くなってしまったので、最近はぺったんこの靴を履くようにしています」
という、お客様がいらっしゃいました。
理由をお聞きすると「ぺったんこのほうが、足裏全体で体重を支えるから疲れにくいと思う」とのことでした。
ところがそれは、かえって足に負担をかけてしまうのです。
地面と足裏が近くなることで、暑さや寒さが伝わりやすくなりますし、なにより足裏が傾斜しないことで、身体を支える3本のアーチが崩れる原因をつくりかねません。
内側の縦のアーチが緩み、いわゆる偏平足の状態になれば、体重を支えるクッションとしてのアーチがないため、疲れやすくなってしまいます。
親指と小指を結ぶ横のアーチが緩み、開張足の状態になれば、歩行時の衝撃を受けやすくなることから、たこや魚の目ができやすくなります。
また、アーチが崩れるということは、足底筋が緩んでしまうことにつながります。
足底筋は、全身の筋肉650種類ほどのうち、約3百数十種類を鍛えますから、足底筋が緩むということは、全身の筋肉も緩んできてしまうのですね。
足裏がぺたんこになってしまうと、重力の吸収も分散もできず、からだにかかる負担もとても大きくなるという、つまり悪循環なのです。目立たないながらも、アーチはとても重要な役割を果たしています。
足は、人間の土台です。
とても狭い面積で体重を支える、そのためにはクッションが必要ですから、柔軟性のあるアーチをもった足裏が重要になってきますね。
健康で長生きするために、アーチも心も、柔軟でありたいものです。
また、当店のフットケア部門では、たこや魚の目を、痛くなく気持ち良い技術で取り除くことで、かばい歩きをなくすためのお手伝いをしています。
ご興味のある方は、ご予約のうえお越しください。
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