歩くと足がむくむのは、なぜ? そのむくみ「靴」のせいかもしれません。

こんにちは、靴のファミリーです。

通勤時やショッピングなど、歩くと足がむくんでしまいます。どうしたらいいですか?

このようなお悩みは、特に女性のお客様から多くいただきます。

足のむくみ

でも実は、歩くこと自体にむくみの原因はありません。

むくみの原因は「合わない靴」にある場合が多いのです。

つまり、「歩くとむくむ」という方の多くは、合わない靴が原因で、自らむくみを引き起こしているのです。

足がむくむ原因とは?

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むくみの原因の多くは、血液やリンパ液の流れが悪くなることで、いわゆる老廃物がうまく排出できなくなる状態。

立ち仕事が続いたり、運動不足だったりすると、とくに起こりやすくなります。

足先のほうにたまってしまった血液を、心臓に押し戻す力が弱いときほど、むくんでしまいます。

つまり、むくみの予防や解消には、ふくらはぎの筋力がポイント!

動くことで筋肉が収縮し、ポンプの働きをすることで、血液を心臓に戻します。

ウォーキングがむくみに良いとされるのは、そのためです。

ふくらはぎはポンプの役割

また、合わない靴を履くと、足にムリがかかり、足首を動かさずに歩くことが増えます。

その結果、ふくらはぎの筋肉を動かさずに歩くため、むくむのです。

季節とむくみの関係

冬は寒さ対策もあり、厚手のタイツを履いたり、安定感のあるブーツを履かれることが多くなる方でも、春が近づくとやっぱり春らしく、薄手のストッキングやかかとのある靴に目が向くものです。

ただ、季節は確実に春に向かっていても、実際は気温も低めですから、知らず知らずのうちに足を冷やすことが増えてきます。

夏が近づけば、冷房による足の冷えを感じる方も多くなるでしょう。

そのため、足は冷えていき、歩行の疲れも手伝ってふくらはぎの筋肉が硬くなり、老廃物や血液を押し上げる力が弱まってしまいます。

足の冷え

むくみの解消には「歩く」ことが一番!の理由

本来「歩く」ことで足のむくみは解消されますから、歩いて足がむくんでしまうことはありません。

「でも私は、歩くとむくみます!」

・・・といった声が聞こえてきそうですが、

むくみの原因は歩行そのものではなく、靴の問題であることが大半なのです。

むくんで痛みがあるのは、どこですか?

ふくらはぎですよね。

自分で、ふくらはぎをもんだりさすったりして、水分を押し流そうとする経験は、むくみを感じる多くの方にあると思います。

しかし、足に合った靴を履いて、正しく歩行しさえすれば、ふくらはぎの筋肉をしっかり使って歩くことができますので、むくむどころか、かえって足がスッキリします。

ふくらはぎの筋肉が、水分を押し上げてくれるからです。

今日からできる!むくみ対策

1.ウォーキングでふくらはぎを動かす

前述したように、歩けばむくみは解消できます。

逆に、歩いてむくむということは、普段から歩き慣れていない、つまり筋力が衰えているのかもしれません。

特に寒い季節、ついつい家でゴロゴロしていませんでしたか?

筋肉を動かさないということは、血液の循環が滞ることになります。

また、リンパ液も滞ってしまいますので、当然むくんでしまいます。

お風呂に入ったり、マッサージをすることも、むくみの解消には役立ちますが、一時的でしかありません。

日常からむくみにくい足をつくるためにも、適度に筋肉を鍛える必要があるのです。

その方法がウォーキングといえるでしょう。

全身にある650以上の筋肉のうちおよそ300以上の筋肉と連動するのが、足裏にある足底筋(図1)です。

歩くことで足底筋を刺激し筋力がアップしますから、むくみの予防と解消につながります。

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※図1

2.定期的な足首まわし

立ちっぱなしや座りっぱなしといった状態が多い方は、せめて1時間に1回。

足首を動かすことをこころがけましょう。

椅子に座ったままでも、靴を履いたままでも、膝を伸ばし、足首を回すことはできます。

余裕があれば、立ち上がって、ふくらはぎのストレッチをするのもオススメです。

  • とにかく意識して足を動かすこと
  • 固まりがちな足首を回すこと

これだけでも、むくみを予防することにつながります。

できれば、1日20分から40分程度は、足に合った靴を履き、しっかりウォーキングしてほしいのですが、現代人は忙しく、なかなか時間がとれませんよね。

そんなときは、ウォーキングできないことを嘆くのではなく、自分の生活の中で、できることをやりましょう。

何もしなければゼロですから、1度に100を目指すより、毎日「1」を積み重ねていくほうが、明らかに効果的です。

3.冷え性改善でむくみを予防

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歩くことでふくらはぎの筋肉を鍛えると、血液の循環がよくなりますから、必然的に体温が上がります。

体温が高い人は病気になりにくいという話もありますよね。

これは、体温上昇による免疫力の高まりが要因だと言われています。

また、体温が高くなれば冷え性の改善につながるだけでなく、沈みがちな気分までも上昇させてくれる働きがあることも。

歩くと気分まですっきりするのは、体温上昇による効果が大きいのでしょう。

冷え性の方には、特にウォーキングをおすすめしたいですね。

むくみを予防・解消する歩き方

足に合わない靴を履いている方は、歩き方にも問題がある可能性が高いです。

よくあるNG歩行:ペタペタ歩きの例

(動画ですが、音は出ません)

歩幅がせまく、足首が動いていないため、蹴り上げる動作がほとんどありません。

とくに、サイズの合わない大きな靴を履く方は、なんとかして脱げないようにしようとするため、足首を固めてしまいます。

正しい歩き方:あおり歩行の例

(動画ですが、音は出ません)

最初の動画と比較すると、歩幅が広くなっていますよね。

かかとで着地し、つま先でしっかり蹴り上げています。

足首が正しく使われている歩き方です。

この歩き方は、足に合った靴だからこそ、できることです。

むくんでしまったときのセルフケア

むくみがひどくなると、ふくらはぎが痛むだけでなく寝付きも悪くなりますし、精神的にもストレスになってしまいかねません。

ここでは、日常生活の中で簡単にできる、むくみ対処の豆知識をお伝えします。

塩風呂

ぬるめのお風呂に、ミネラルたっぷりの海塩をいれるだけ。

塩風呂には、発汗作用や、血行促進効果があるといわれています。

湯船につかっている間は、お湯の浮力が働くために、血液を心臓へ戻す力を助けてくれるのです。

のぼせない程度の温度で、30分程度暖まればむくみの解消に効果があるでしょう。

ぬるめのお湯にすることは、副交感神経を刺激し、ゆるやかに眠りへと導く作用も期待できます。

熱々のお湯のほうが、むくみに良さそうな気がするかもしれませんが、リラックスできず、かえって神経を高ぶらせてしまい、その後の安眠を妨げてしまいかねません。

寝不足が、さらにむくみを引き起こすことにもつながります。

足がむくんでいるときはなおさら、リラックスしたほうが良いのです。

青竹踏み(あしゆびの付け根を刺激)

昔ながらの青竹踏みでも、筋力アップやリンパの活性化が期待できます。

靴の見直しのススメ

いかがでしたでしょうか?

「歩くとむくむ」というお悩みをお持ちでしたら、まずはいま履いている靴が、きちんと足にあっているか、チェックしてみましょう。

自分では合っていると思っても、プロの目から見たら、まったく合っていないということもあります。

できれば、シューフィッターのいる靴店で、みてもらうことをおすすめします。

当店にも、シューフィッター、フットケアセラピストが常駐していますので、あまりにもむくみが解消されずにお困りでしたら、ぜひご相談ください。

足元から健康を見直す第一歩を、一緒に踏み出しませんか?

あなたの足裏年齢、老化していませんか?

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